『推し猫グランプリ2020』で上位入賞された「癒しの猫ちゃんねる」さん。
3匹の保護猫さんの日常を収めた動画とともに、思わずクスッと笑ってしまうような、猫好きなら「あるある!」と共感するオリジナルストーリーをYouTubeにて発信されています。
そこで今回は、愛猫さんたちとの生活の中で感じる想いやYouTube発信について、豆父さん・豆母さんご夫婦にお話しを伺いしました!
◎癒しの猫ちゃんねる×3匹の愛猫さん プロフィール
・3匹の愛猫さん(豆太♂・あずき♀・コアラ♂)との日常+猫ストーリーを発信
・ご主人の愛称は「豆父」「豆母」「豆娘」「豆息子」
・現在は3つのチャンネルを運営中
・癒しの猫ちゃんねる:愛猫さん+猫ストーリー(登録者数9,260人)
・ごもくねこ:愛猫さん+ご夫婦の日常(登録者数1890人)
・ねこぬこにゃんこ:地域猫+ノラ猫ストーリーがメイン(登録者数2.02万人)
※登録者数はいずれも2020年10月時点の数値です
◎応援コメントに心が震えた推し猫グランプリ上位入賞
Q.『推し猫グランプリ2020』18位入賞おめでとうございます! 受賞を知った時のお気持ちや周囲の方の反応はいかがでしたか?
▲画像引用:癒しの猫ちゃんねる公式YouTube コミュニティより
まず、ノミネートされたこと自体が驚きでした! 他のチャンネルの方々は有名な方が多かったので。入賞を知った時も本当に驚きましたが、純粋に嬉しかったです。
あとは、応援メッセージに感動しました! 今までやってきてよかったって思えましたし、投票してくださった方には感謝しかありません。
本当にありがとうございます!
■推し猫グランプリ入賞をお知らせしたYouTubeコミュニティ欄や結果発表サイトには、たくさんの応援メッセージが寄せられました!
笑いあり涙あり時にはほのぼのと猫との話があります。また、このチャンネルの管理人さんの考え方にも感銘を受けます。1日1回はこのチャンネルを訪れて癒されています(*^^*)
我が家では猫が買えません。ですのでいつもYouTubeで癒されています。これからも沢山動画をupしてほしいです。応援してます。
おめでとうございます‼️自分の応援するお気に入りが入賞出来て私事のように嬉しいです。今後にも期待しております🐱
◎3匹の保護猫×癒しの猫ちゃんねる それぞれの個性と魅力
Q.現在3匹の可愛い愛猫さんとの生活を発信されていますが、それぞれの猫ちゃんとの出会いについて教えてください。
豆太とあずきは近くのペットショップから来たのですが、その店舗が保護猫を引き取ってワクチン代のみの低価格で譲って下さるような場所でした。
先代の猫ちゃんもそうですが、豆太もあずきもそのお店から来ました(残念ながら現在は閉店してしまいましたが……)。
コアラは7月にわが家に来ましたが、元は地域猫ちゃんです。とても愛想のいい子で、誰にでもついて行っちゃうような子でした。
▲20年7月に家族になった家猫修行中のコアラ君(画像提供:豆父さん)
地域猫のボランティアさんたちが「それだとちょっと危険じゃないか」ということで、里親を募集する話が持ち上がりました。
私自身(豆父さん)が地域猫活動に関わっていましたので、コアラをわが家に引き取ることになった感じです。コアラはみんなからとても愛されていた地域猫でしたね。
Q.豆父さん豆母さんから見た3匹の魅力を教えてください。
豆太はおっとりしてマイペースですね。そこが魅力であり、コアラともうまくいく秘訣かなって思っています(笑)
▲おっとりした性格が魅力の豆太くん(画像提供:豆父さん)
あずきは、鳴き声にしても仕草にしても、とても女の子らしく甘え上手です。娘にべったりですね。
実は、豆太とあずきを家族に迎えれた当初は、豆太は息子が、あずきは娘がそれぞれお世話をするという決まりだったんです。
しばらく自分の部屋でそれぞれの猫と同居していたのですが、猫同士の関係性が悪くなってしまうのでは?ということで、2頭を一緒にし始めました。
この時間があったから、あずきは娘にべったりなんだと思います。
▲甘え上手で豆娘さんが大好きなあずきちゃん(画像提供:豆父さん)
コアラは、眠たい時の顔が「おじいちゃん」なんです(笑)
目がキューって小さくなって、ちょっと目を開けた時なんか、おじいちゃんな表情で可愛いですね!
すぐに甘噛みしようとするし、そういった面が本当に可愛いです。
▲画像引用:「癒しの猫ちゃんねる」コミュニティより
◎日常に溶け込んだ、ネコたちと暮らす幸せ
Q.愛猫さんとの暮らしの中で、幸せに感じる瞬間はどんな時ですか?
ここに(猫たちが)いるのが当たり前になっていますので、
やっぱり、猫がいることで穏やかな気持ちになったり、家族みんなでクスッと笑えることが一番の幸せですね。
Q.動画になっていないほっこりエピソードやイタズラエピソードはありますか?
ああ~……。イタズラですね(笑)
iPhoneの充電用ケーブルをすべて噛まれてダメにされてしまったことがあります。後はヘッドフォンのコードとか、細いコードが好きみたいで(苦笑)
ちょっと目を離すと、やられていますね。
なので今は、噛まれて欲しくないコードにはしっかりと対策をしています!
パソコンのコードをやられたときには本当に困りましたね。
Q.愛猫さんとの暮らしを通じて大変だと感じることはありますか?
7月から迎え入れたコアラと(先住猫である)あずきの相性が悪くて、今はコアラくんを隔離しているんです。
一度、粗相もしてしまって。その時は少し大変でしたね。
▲先住猫のあずきちゃん(「ごもくねこ」より)
粗相をしてしまったのがきっかけで、私たちも「ここまでストレスを感じていたんだね」ということに気が付き、コアラを隔離をするようになりました。
2匹の距離を離してからは、コアラの粗相もなくなりましたね。
Q.多頭飼いでの“相性が合う・合わない”は難しい問題ですね……
そうですね。(対面させた)最初はそんな感じはなかったんです。最初は3頭それぞれが距離を保ちながら生活していました。
それが、途中から急に相性の悪さが目立ち始めてしまって。あずきがコアラを追いかけ回して、ケンカをするようになりました。
当初はオス同士(豆太とコアラ)の相性を不安視していたんですが、メスのあずきの方がダメでしたね。
オスの豆太とコアラは、仲良くじゃれ合ったりしています。豆太が大人の対応というか、あずきが大人げないというか(笑)
なので、今はコアラを特別室(豆ご夫婦の寝室)対応にしています。
Q.これまでのネコ生活の中で、多頭飼いでの相性不良のご経験はありましたか?
▲豆太くんとあずきちゃんの仲良しなケンカ(「ごもくねこ」より)
以前にも2頭のネコを飼っていましたが、仲が良かったので。相性の悪さを感じたのは初めてです。
最近、コアラ自身が部屋を出たがることがあるので、ドアを開けたりもしていますが、あずきの姿を見かけるとコアラは逃げていきますね(笑)
寒くなってきたら、みんなで団子になったりするのかなって期待していたのですが、今の状況では難しそうですね。
多頭飼いのむずかしさと、それでも感じる猫と過ごす時間の幸せ
コアラくんをお迎えする前のイメージとは少し違った3匹の関係ですが、そんな瞬間さえ愛おしんでいるような、優しい笑顔で取材に答えてくださる豆父さん、豆母さん。
お二人の朗らかで優しい空気感から、3匹の愛猫さんと、一緒に暮らす家族への愛情を感じました!
そんな豆夫婦さんがぐっと真剣な表情になり、豆太くんが直面した命の危機について、お話を聞かせてくださいました。
◎命の危機に直面した豆太くんの過去と現在
Q.これまでのご活動の中で特に印象に残っていることはありますか?
豆太が2歳の時に腎不全になりました。その時は精神的に一番大変な時期でしたね。
病院の先生からも、もうダメなんじゃないかということで「今夜が峠だ」という話までされました。その時にちょうど(豆父さんの)父親が危篤状態で……。
▲腎不全と診断された豆太くん(「ごもくねこ」より)
次の日になんとか持ちこたえてくれた豆太のところに駆けつけました。
その後、先生から「何でもいいから食べさせてください」と指示をされ、なんとか工夫をこらしながらちょっとずつちょっとずつ食べるようになってくれた感じですね。
そして、今も元気です! 本当によかったです!
それからしばらくは病院に通っていましたが、病院に行くこと自体が豆太にとってストレスになってしまって。
最初は洗濯ネットがいらないくらいおとなしい猫だったんですが、一度暴れてしまいました。それで、通院するのを辞めたんです。
そしてらどんどん元気になって、今に至るって感じですね(笑)
腎不全なので、病気そのものが回復したわけではないと思うんですが、今は食事も排泄も特に問題なく元気に過ごしています。
豆太くんの「元気」から感じる命の重み
「本当に苦しかった」と語るお二人。辛い時期があったからこそ、今を元気に過ごす豆太くんや、他の2匹の愛猫さんそれぞれの「命の重み」をとても大切にされているのでしょう。
日々の発信からもお二人のネコ愛がにじみ出ていて、ファンの心にすっと寄り添ってくれるのかもしれませんね!
最後に、気になるYouTube発信の経緯や裏話、今後の目標についてお話を伺いました。
◎YouTube運営歴と今後の目標
Q.現在の「癒しの猫ちゃんねる」を運営され始めた経緯を教えてください。
▲「癒しの猫ちゃんねる」より
実は、今の「癒しの猫ちゃんねる」は以前は「感動にゃんこ」というチャンネル名で運営していました。
2018年の3月に開設し、当時主流だったテキストスクロールの動画を公開していました。内容も、猫とは関係ないスカッとする話を取り上げていました。
すると、ある時コメントで「感動“にゃんこ”なのに、猫の話は?」というコメントをいただいて。そこから色々と試行錯誤をし、猫の動画にテキストスクロールを載せた動画を公開し始めたら、チャンネルがぐぐっと伸び始めました。
しかし、YouTube側がテキストスクロール動画を一斉に排除した流れの中で、自分たちのチャンネルも引っかかってしまって。
そこで今のスタイルに一新しました。視聴者さんに新しいチャンネル名を募集して、現在の「癒しの猫ちゃんねる」として再スタートしましたね。
Q.試行錯誤をくり返しながら今のスタイルを築かれたんですね! メインチャンネルである「ごもくねこ」はどのタイミングで運営をスタートしたのですか?
「ごもくねこ」は2018年6月に開設しました。時期的には、テキストスクロールの動画を作成していたタイミングですね。
外で野良猫がケンカをしていて、たまたま通りかかったので動画に収めました。YouTubeの操作を覚える意味でも、実験的にそのケンカ動画を公開したら、それがバズってしまって(笑)
▲予想外にバズを起こした「ごもくねこ」内の動画
肝心の豆太とあずきの動画は思ったほど再生されないのに、野良猫のケンカ動画ばかりが再生されるっていう不思議な状況になってます。笑
Q.実は3つ目のチャンネルがあると伺いました! どのような動画を公開しているのですか?
「癒しの猫ちゃんねる」「ごもくねこ」に加えて、もう1つ「ねこぬこにゃんこ」というチャンネルも運営しています。そちらでは、主に地域猫ちゃんの動画とストーリーを公開しています。
▲「ねこぬこにゃんこ」で一番人気の動画
「癒しの猫ちゃんねる」ではわが家のネコたちを紹介していますが、ずっと撮り続けてきた地域猫ちゃんを紹介する場所がほしいと考え、野良猫の物語がメインとなるチャンネルを立ち上げました。
現在、メインチャンネル(ごもくねこ)は活動休止中なので、「癒しの猫ちゃんねる」と「ねこぬこにゃんこ」の2本柱で主に活動をしています。
Q.視聴者さんやファンの皆さんとのコミュニケーションで、大切にされていることは何ですか?
僕(豆父さん)自身が、物語を読むことが好きなんです。なので、普通のネコ動画ではなく、それぞれの猫ちゃんが持つストーリーに触れて、ネコ好きなら分かるような「共感」という部分を大切にしながら動画を作っています。
それぞれの物語を通じて、視聴者の皆さんと「一緒に楽しみたい」という想いがありますね。
Q.YouTubeチャンネル運営について、今後の目標はありますか?
▲メインチャンネル「ごもくねこ」より
メインチャンネル(ごもくねこ)では、ライフワークとして私たち夫婦と猫との暮らしをのんびりと撮っていきたいと考えています。
次に「癒しの猫ちゃんねる」についてですが、今は娘が物語を書いたり、息子が編集をしたりと、家族で運営をしている状況です。なので、今後は視聴者さんと一緒に作り上げていけるような、視聴者さんとの距離が近いチャンネルにしていきたいと思っています。
最後に「ねこぬこにゃんこ」では、地域猫の存在や活動を知ってほしいというのが一番の目標です。
すべてのチャンネルに共通していますが、私たちの発信を通じて地域猫に関する活動に少しでも貢献していきながら、視聴者さんともっと距離感の近いチャンネルへと育てていきたいですね。
◎癒しの猫ちゃんねるさんからメッセージ
▲画像引用:「癒しの猫ちゃんねる」コミュニティより
Q.最後に、癒しの猫ちゃんねる様のファンの皆さんや猫好きな読者の方へ向けて、メッセージをお願いいたします。
もしよかったら皆さんの猫ストーリーをぜひ当チャンネルのコメントで教えてください!
みんなで共有しながら、「こんなことがあったんだ~」「こんな話があってね~」と、一緒に猫ストーリーを楽しめたらと思っています。
Q.第2回『推し猫グランプリ』に向けて、ぜひ意気込みをお願いいたします!
ノミネートされるだけでも光栄なことだと思いますので、もし第2回推し猫グランプリにもノミネートされることがありましたら、ぜひよろしくお願いします!
今回18位に入賞できて本当に嬉しかったので、次回も入賞できたらいいな~(笑)
私たちのチャンネルは他とはちょっと毛色が異なるので、本当に入賞できるだけでも嬉しいなって思っています。
◎まとめ
今回のインタビューを通じて、豆ご夫婦お二人が愛猫さん・地域猫さんをとても大切にされていること、ご夫婦二人で支え合ってYouTube発信を続けてきたこと、あふれ出る愛情がひしひしと伝わりました。
普段はクスッと笑顔になれるようなユーモラスな動画を公開されている「癒しの猫ちゃんねる」さん。その裏には誰もが応援したくなるような、優しいご夫婦の努力があったのですね!
「視聴者さんともっと近づきたい」と目標を語った今、豆ご夫婦と交流するチャンスです! 気になる方は、ぜひコメントで声をかけてみてはいかがでしょうか?
取材・文/南マイコ