DIYと猫LIFEおじさん「保護猫活動の中継役になりたい」|推し猫グランプリ2022特別インタビュー

「推し猫グランプリ」で入賞された、預かり猫ボランティアをされている100yenさんこと『DIYと猫LIFEおじさん』!

2匹の保護猫を家猫として引き取りながら、現在も保護猫の預かりボランティアとして活動されています。

とても気さくで明るく取材に応じてくださった100yenさん。お話を伺うほどに、保護猫との向き合い方や情報発信に対して「信念」を持ってご活動されていることが伝わりました!

活動に込められた想いや預かり猫ボランティアを始めたきっかけなど、たっぷり伺いましたのでご紹介します。

◎預かり猫ボランティア『DIYと猫LIFEおじさん』×愛猫さん

・YouTubeチャンネル:DIYと猫LIFEおじさん
・チャンネル登録者数:7.4万人(2023年1月時点)
・Twitter:@100yenDiy
・Instagram:diycatlife.insta

<茶々>
年齢:推定8歳(2023年時点)
ちょっとぽっちゃり。おっとりタイプ。お迎え担当。

<カプリ>
年齢:推定3歳(2023年時点)
かまってちゃんな甘えん坊。全抜歯した口元が魅力。

家猫メンバーに加えて、預かり猫ちゃんの里親探しにも尽力。性格やチャームポイント、トライアル情報などをYouTubeや各SNSで発信中。

公式twitterより引用

◎結果をリアルタイムで共有した「推し猫グランプリ2022」入賞!

Q.「推し猫グランプリ2022」入賞おめでとうございます!結果を知った時のお気持ちや周囲の方の反応はいかがでしたか?

公式twitterより引用

僕は勝負事が好きなので、正直「なんで1位じゃないんだ!」って感じで、とても悔しかったです(笑)

グランプリの発表当日は、インターネットで生配信をしながら視聴者の方たちと一緒に開票しました。1位ではありませんでしたが、入賞したときには視聴者の方たちも喜んでくださいましたね。

今回からグランプリ以外の順位が発表されなくなったので、嬉しいのか悔しいのか、感情がちょっと難しかったですが(笑)

■視聴者やファンの皆さんからは、入賞を祝うコメントがたくさん届いています。

・入賞おめでとうございます!だって、茶々カプ可愛いもん!みんな虜よ!!
・順位ではなく茶々さんカプリちゃんは、充分すぎるナンバーワンです!
・入賞おめでとう!私にとっては茶々さんカプリちゃんが1位だよ!
・入賞おめでとうございます!茶々さんカプちゃん可愛いもん!これからもね。

※DIYと猫LIFEおじさんのYouTubeより引用

◎預かり猫ボランティアを始めたきっかけ・思い

Q.預かり猫ボランティアを始めたきっかけは何ですか?

最初は、「離婚して彼女ができず寂しかった」という単純な理由で猫を飼い始めました。

もともとYouTubeでDIYを配信していました。配信することで見ている人の役に立てばいいなと思っていたんです。寂しい気持ちから、なんかいいことがしたくて(笑)

 

そんな時に保護猫を迎えることになり、配信し始めました。ただ、猫を迎えた当初は「寂しい?人間の都合で猫を飼うな!」とすごい叩かれましたね。うん、ほんとに……。

この経験は自分にとって、こんなに猫が大好きな人もいるんだなと、新たな発見になりました。でも逆に、猫が大好きだからこそ「ずれてきているな」と感じることもありました。

 

たとえば、理由を聞く前に言いたいことをただ相手にぶつけたり、最初からダメ!と決めつけたりする人もいる。

だからこそ、いろんな価値観があるとは思いますが、理由をちゃんと発信していけば、最初から否定的になったりする人や、安易に猫を飼ったりする人が減るのではないかと感じるようになりました。

「かわいい」「癒しの存在」として猫の発信をしている人はたくさんいるので、そこはその人にお任せして、自分の役割としてはもっと猫に対しての理解が増えるように、理由も含めてありのままを発信し、「伝える」役割になれればいいなと思っています。

 

「猫に対しての理解」「人の思いに対しての理解」について深く考え、大切に意識されている100yenさん。表面だけでなくしっかり内面を見ることの大切さ、一歩踏み込んで考えることの大切さを私自身学び、考えさせられました。

◎『DIYと猫LIFEおじさん』愛猫さんとの暮らし×情報発信

公式twitterより引用

Q.愛猫さんそれぞれの性格やチャームポイント、特にみてほしい魅力ポイントはありますか?

<茶々>

茶々は、ちょっとぽっちゃりしているところと必ずお迎えをしてくれるところがチャームポイントですね。外出中の様子をカメラで確認すると、僕が出かけている間ずっと玄関を見て帰りを待っているんです。その姿を見ると「かわいいなぁ。早く帰ろう!」と思わされますね。

おっとりした性格の子なので、預かり猫たちにも優しいのかと思ったんですが。実際は反対で、そこまで興味ないし近づいたら怒るんです(笑)

でも、時間が経つにつれてだんだんグルーミングしてくれるようになったり、距離が縮まる”ギャップ”もまたかわいいんです。

<カプリ>

カプリは全抜歯しているので歯がないんです。その歯がないところがかわいい!

カプリは多頭飼育崩壊で保護されたうちの1匹で。ひどい歯肉炎や口内トラブルのせいでご飯が食べられなくなってしまうリスクがあり、命を守るために僕が預かってから全抜歯をしました。

最初は歯の治療をしてから里親に出そうと思っていましたが、そのまま家猫として迎え入れました。
遊んでいる時やかまってほしい時に、パクって噛んでくるんですけど、その噛んでいる感じがすごくかわいくて、カプリのチャームポイントですね。

Q.愛猫さんの成長記録を配信し始めたきっかけ、配信に込めた思いを教えてください。

ここも正直に言いますが。YouTubeで配信をするとお金が入ってくるからです(笑)

ただ、自分が遊びたいというわけではなくて。ファンの方に動画やライブ配信を観ていただき、そこからいただくお金で預かり猫たちの色んな費用を賄っています。

猫を預かり、日々のお世話をするにはお金がかかります。特にカプリのような猫たちは、命を守るために病院に行って治療しなければいけません。病院にいくにしても、数万円単位のお金がかかります。

綺麗ごとだけでは保護猫活動だったり、預かり猫を里親さんへ繋ぐ活動はできません。だからこそ、猫との暮らしや魅力を配信し、皆さんに観ていただき、そこからいただくお金を保護猫たちの暮らしに還元しています。

 

「さみしかったから」「お金が入るから」という言葉の裏側に、様々な思いや理由がある―。
明るくフレンドリーに、時には冗談を交えてお話してくださる100yenさんですが、言葉の背景に、預かった猫を里親さんに責任を持ってお繋ぎし、幸せになってほしいという愛情があることがひしひしと伝わりました。

Q.YouTubeチャンネル運営やSNSへの発信に関して大切にされていることはありますか?

公式twitterより引用

預かっている猫たちを里親さんに繋ぐことが自分の役割なので、その子の魅力が充分に伝わるような発信を心がけています。

預かり猫それぞれの性格や個性、ストーリー、かわいさをどう映像に残し、アピールできるかを考えながら発信していますね。

まずは自分の発信を知ってもらい、観てもらわないと始まらないので。試行錯誤の毎日です。

◎『DIYと猫LIFEおじさん』さんからのメッセージ

Q.最後に、読者・視聴者・ファンの皆さまへメッセージをお願いいたします!

公式twitterより引用

どなたか預かり猫ちゃんをもらってください!この一言ですかね(笑)

僕は保護猫を譲渡するにあたって、相手と上手に話しながら譲渡できたらと思っているんです。男性だからダメ・一人暮らしだからダメ・高齢者だからダメ、みたいに決めつけるんじゃなくて。ひとりひとりと話をし、その人を知ってからじゃないと、本当のところってわからないじゃないですか。

猫を守るためとはいえ、ガチガチにルールで縛ってしまうと「保護猫活動」の敷居がどんどん高くなってしまうと思っています。

もっと保護猫活動に対してのハードルを下げて、一歩踏み込む入り口を広げられるような存在でありたい。窓口がもっと広がれば、今まで傍観していた人にとって、保護猫活動をもっと身近に感じてもらえるんじゃないかと思うんです。

だから、僕は保護猫活動に関してハードルを下げ、「きっかけになりやすい」「踏み出しやすい」と思ってもらえるような中継役・通訳者になれればいいなと思っています。

Q.「第4回推し猫グランプリ」に向けての意気込みを聞かせてください。

公式twitterより引用

もちろん1位を目指して頑張ります!みなさん応援よろしくお願いします!

◎預かり猫ボランティア『DIYと猫LIFEおじさん』様インタビューまとめ

預かり猫ボランティアを始めたきっかけを「離婚して寂しいから」と語った100yenさん。取り繕ったキレイな言葉でまとめてしまうのではなく、「理由」も含めてありのままを発信することの大切さを貫く姿勢がとても印象的でした。

「物事の表面だけを見て判断するのではなく、背景にある理由を考えて行動したい」

そんな信念を持ち、自分が活動するにあたってどのような存在でいたいか?というビジョンを持ってご活動されている100yenさんの、今後のますますのご活躍から目が離せません!

 

取材・文:澤井しのぶ/南マイコ

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