森のねこ舎様「何気ない瞬間が幸せ」|推し猫グランプリ上位入賞者インタビュー

『推し猫グランプリ2020』猫カフェ部門で見事に準グランプリを受賞された「森のねこ舎」さん。

大阪府大阪市にて、保護猫カフェを運営されており、多くの保護猫ちゃんの新しいおうち探しに尽力されています。

今回は、保護猫活動をスタートしたきっかけやスタッフ猫ちゃんの魅力、新型コロナウイルスの影響などについてインタビューしました!

◎森のねこ舎とは?基本情報・略歴

・2017年11月3日にオープンした保護猫カフェ
・アクセス:大阪 阪急淡路駅から徒歩5分
・淡路商店街をぬけたところにある「かわいい猫に会える場所」
・20匹前後の保護猫ちゃんが里親さんを募集中
・猫と暮らせる物件探しまでをトータルサポート

◎推し猫グランプリ受賞について

Q.『推し猫グランプリ2020』準グランプリ受賞おめでとうございます! 受賞を知った時のお気持ちや周囲の方の反応はいかがでしたか?

 

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この度は素敵な賞をいただきありがとうございます。

たくさんのカフェがノミネートされていたので、まさか準グランプリをいただけるとは思っていなく、結果を知ったときはとても驚きそして本当に嬉しかったです!

お客様にも「すごいね!」とたくさんお声がけいただきました。 これも、いつも支えて下さっている皆様のおかげです。

 

■準グランプリ受賞をお知らせした各種SNSには多くの「いいね」が集まり、当サイト内も温かい応援コメントで溢れていました。

みんな可愛い子ばっかりでスタッフさんも素敵な人ばかり。沢山の子達を幸せにしてあげて欲しいです!いつもありがとう。

かわいいにゃんこがいっぱい!スタッフさんも最高!にゃんだふる^_^

すごすぎます!! (看板猫スタッフの)銀可愛い❤️❤️

 

■森のねこ舎公式ブログ内では、準グランプリの結果に喜ぶ?猫ちゃんたちの写真&コメントも!!

ついクスッと笑ってしまう癒し記事ですので、ぜひチェックしてみてください♪

森のねこ舎公式ブログ「推し猫グランプリ☆結果発表」はこちら

◎森のねこ舎×新型コロナウイルスの今

Q.新型コロナウイルス感染症の影響が大きかったのではないかと思います。緊急事態宣言中のカフェはどんな状況でしたか?

 

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コロナの影響で約1カ月半休業しました。休業していても猫ちゃんのお世話に休みはないので、どのカフェも大変だったと思います。

そんな中、たくさんの方から物資の支援をいただき、皆様に支えられていることを改めて感じました。

まだまだ普通の生活に戻るのは難しいですが、状況が良くなって少しずつお客様が戻ってきて下さればと思います。

 

■お店が休業になったことで、資金面で大きな打撃を受けた猫カフェさんも少なくありません。そんな中、多くの方から支援を受けた森のねこ舎さん、支援者さんたちとの強いつながりを感じるエピソードですね!

▲画像引用:公式ブログ「ご支援ありがとうございます!」より

休業中にこんなにたくさんの支援物資が!!! 写真中央上にいる銀次郎くん(スタッフ猫さん)の表情が、なんとなく得意気ですね♪

 

◎森のねこ舎として保護猫活動をはじめたきっかけと想い

Q.保護猫カフェ・保護猫活動をスタートされたきっかけは何だったのでしょうか?

きっかけは当店の周りで、お外で暮らす猫さんの数の多さを実感したことでした。時には産まれてきた子猫たちまで、好ましくない住環境の中で食べ物に困っていて……。

その子たちの将来を考えた時に「少しでも良い暮らしをさせてあげたい」「安心安全な環境での暮らしを手助けしてあげたい」と感じました。

そんな思いがきっかけとなって、保護猫活動に関しては素人ながら、一念発起しました。

今後も、一匹でも多くの猫ちゃんが温かいお家で生活できるように、保護活動に取り組んでいきたいと思っています。

 

■保護猫たちへの愛情が感じられる素敵なお話です。 保護猫活動のご経験がない中、オープンからたった3年弱で、猫ちゃんたちもお客さんも笑顔になれる場所を築かれた「森のねこ舎」の皆さんに、猫たちとの生活についても伺いました。

Q.猫スタッフさんたちと過ごす中で感じる「幸せな瞬間」はどんな時ですか?

 

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なかなか馴れてくれなかった子が触らせてくれたり膝に乗ったりしてくれた時や、猫ちゃんたちが団子になって幸せそうに寝ている姿を見た時です。

何気ない瞬間に幸せを感じることが多いですね。

Q.反対に、大変だと感じることは?

猫ちゃんたちにも相性があるので、時には喧嘩をしてしまうこともあります。

たくさんの猫ちゃんたちがストレスなく過ごすにはどのようにすればよいか? 考えながら工夫するのが大変です。

■「何気ない瞬間に幸せを感じ、猫ちゃんたちを想うからこそ悩む」。森のねこ舎の皆さんが、保護猫ちゃんたちを本当の家族のように大切に想っていることが伝わってきますね!

 

◎石垣生まれの“しまんちゅ”猫スタッフさんとの出会い

Q.かわいくて愛らしい猫スタッフさんたちですが、どういった経緯でカフェスタッフのお仲間入りをされるんですか?

▲画像引用:「森のねこ舎」公式ホームページ

ほとんどの子たちが保護活動をされているボランティアの方を通してカフェに来ています。時には私たちが直接保護する場合もあります。

 

Q.はるばる石垣島からお仲間入りするスタッフさんもいらっしゃいますが、“しまんちゅ”猫さんとはどんなご縁があるのでしょうか?

いつもお世話になっている保護主さんが石垣島でボランティアをされている方と交流があり、その方を通してカフェに来てもらっています。

石垣島にもたくさんの猫がいて、島ではなかなか譲渡へ進みにくいようです。

大阪に来ることで新しいおうちを見つけることもできますし、石垣島にもおうちを探している子たちがたくさんいるということを知っていただく良い機会良いになればと思っています。

■石垣島から森のねこ舎にやってきたことで、新しい家族を見つけられた猫ちゃんもたくさんいるとのこと。そんな“しまんちゅ”猫ちゃんたちは本当に幸せですね!

ただ、保護猫は都心部だけの問題ではなく、全国に根付く社会問題であるともいえます。

 

◎猫スタッフと人スタッフとの絆

Q.カフェの運営や猫スタッフさんのお世話などを担当します「人」スタッフさんは、現在何名くらいいらっしゃるのでしょうか? また、大変なこと・困っていることがあれば教えてください。

現在スタッフは4名です。

大変なことは、朝の掃除や食事の準備ですね。 食事は猫ちゃんの年齢や体調によって分けていますし、多数あるトイレやケージの掃除だけで毎日2時間ほどかかります。

Q.保護されたばかりの子猫ちゃんなど、デビュー前の保護猫さんはどのように過ごされているのですか?

小さすぎる子猫ちゃんはスタッフが自宅でお世話していますが、ある程度大きくなればカフェのバックヤードで過ごしてもらっています。

Q.人慣れさせるために意識されていることがありましたら、ぜひ教えてください。

人慣れしてもらうには毎日話しかけたり、撫でたり、手からおやつをあげたりしながら、人が怖くないということを覚えてもらうようにしています。

また、大きい声を出さないことも心掛けています。

■日々保護猫ちゃんたちと向き合う「人」スタッフさんやボランティアさん。皆さんの努力と愛情があるからこそ、人の愛を知らずに育った猫ちゃんたちも、生き生きとした可愛らしい表情を見せてくれるんですね!

 

Q.随時、保護猫さんの里親となる方を募集されていますが、譲渡先が決定した時の率直なご感想や想い、印象に残っていることを教えてください。

譲渡が決まった時は嬉しい反面、少し寂しい気持ちもあります。 ですが、これから過ごす「ずっとのおうち」が決まったので笑顔で送り出しています!

特に印象に残っているエピソードは、ある猫ちゃんの譲渡ですね。

他の猫が苦手でなかなかフロアに出てこられず、お客様の目にもあまり触れることのない子がいました。その子にエントリーがあった時は、「どんな子にもチャンスがある!」と思えてとても嬉しかったです。

 

Q.ブログやインスタグラムなど、各種SNSが可愛らしい猫スタッフさんの写真で溢れていますね! どの猫さんも非常に魅力的で愛らしい表情を撮影されていますが、撮影で意識されていることやコツがありましたら、ぜひ教えてください。

 

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猫ちゃんは動きが素早いので撮るのが難しいです! 子猫ちゃんはおもちゃを使って、目線をカメラに向けたりしています。

大人の猫ちゃんは信頼関係が大切です。信頼関係があれば近づいても逃げたりせず、リラックスした姿が撮れます。

 

◎森のねこ舎の皆さんからメッセージ

Q.最後に、保護猫活動家の方や読者の皆様へ向けて、メッセージをお願いいたします。

 

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まだまだ世間には保護猫活動に対する理解や周知ができていないし、保護猫活動に対して様々な事情で「難しい」という考えもあると思います。

猫が好きな人もそうでない人も、同じ社会で生きている者として少しでも関心を持ち、皆で協力できるような体制・仕組みを作っていかないといけないと考えています。

 

Q.ちなみに『第2回推し猫グランプリ』にはご参加いただけますか?

次回はグランプリ目指して頑張ります! 応援よろしくお願いいたします☆

 

◎まとめ

取材を通じて感じたのは、「猫たちへの愛情」。保護猫カフェで暮らすすべての猫ちゃんたちに、家族のような愛情を持って向き合われていることが伝わりました!

そんな愛情が伝わるからこそ、自然と支援者さんたちが「応援したい!」と思えるのかもしれませんね^^

温かみの中に保護猫活動への熱意がこもった「森のねこ舎」さん。今後のご活動から目が離せません。

取材・文/南マイコ

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