猫カフェみーちゃ・みーちょ様「困っている猫は助ける!猫愛に感服」|推し猫グランプリ上位入賞者インタビュー

『推し猫グランプリ2020』猫カフェ部門で見事に3位入賞された「猫カフェみーちゃ・みーちょ」さん。

大阪府阿倍野区昭和町にて保護猫カフェを運営されており、命の危機が迫った多くの猫ちゃんをレスキューされています。

今回は保護猫活動に全精力を注ぐ店長さんへ、カフェ運営や保護活動をスタートしたきっかけやスタッフ猫ちゃんの魅力、新型コロナウイルスの影響などについてお話を伺いました!

◎猫カフェみーちゃ・みーちょとは? 基本情報・略歴

  • 2017年5月27日にオープン
  • 大阪府阿倍野区昭和町にある保護猫カフェ
  • アクセス:地下鉄 御堂筋線昭和町駅下車 徒歩3分
  • 松山市保健所のレスキュー件数多
  • 「困っている猫は助ける」がモットー

◎推し猫グランプリ 3位入賞について

Q.『推し猫グランプリ2020』3位入賞おめでとうございます! 受賞を知った時のお気持ちや周囲の方の反応はいかがでしたか?

当店の普段の活動を評価いただいてのことだと思いますので、大変ありがたいです。

猫スタッフたちも「ありがとニャン♪」と言っているとかいないとか……?

 

■推し猫グランプリ3位入賞をお知らせした各種SNSには多くの「いいね」やコメントが集まりました。

3周年にして第3位の快挙(≧∇≦)b 3は最強のラッキーナンバーかも(=^・^=)!!!

おめでとうございます🎉🎉🎉同じ大阪としてとても誇り高いです😆💖🍀とても近いのでまた遊びに行かせてください💖🍀💖🙏

店長さんやスタッフの方々の誠実さ!猫への愛情にはいつも頭が下がります。
これからも応援させてくださいね!

▼投票期間中、スタッフさんがお客様向けのPRツールを作成されたそうです^^

 

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残念ながら掲載期間が新型コロナウイルスによる休業期間と重なってしまいましたが……。こんなにも可愛らしいPOPがお店にあふれていたら、つい足を運びたくなりますね♪

◎猫カフェみーちゃ・みーちょ×新型コロナウイルスの今

Q.新型コロナウイルス感染症の影響が大きかったのではないかと思います。緊急事態宣言中のカフェはどんな状況でしたか?

昨年は子猫を拾った等の問い合わせがGW明けから多数寄せられたのですが、今年はステイホームと重なったためか子猫の問い合わせがなく……。

その期間にお外にいた猫たちは生き延びられたのかな?と気になっています。

ステイホーム対策でペットショップで購入された方の問題も散見されますので、ぜひ責任をもって、家族として終生幸せに育ててほしいです。

 

■カフェの休業を余儀なくされ、大変なご苦労があったにも関わらず、「猫」のことを第一に考える店長さんの人柄が伝わります。

新型コロナウイルスの影響は今後も続くことが予想されますが、カフェにいる保護猫ちゃんも、お外で暮らす猫ちゃんも、ペットショップから家族にお迎えされた猫ちゃんも――。

みんなが幸せになることを願うばかりですね。

 

◎猫カフェみーちゃ・みーちょとして保護猫活動をはじめたきっかけと想い

Q.保護猫カフェ・保護猫活動をスタートされたきっかけは何だったのでしょうか?

▲画像引用:「猫カフェみーちゃ・みーちょ」公式ホームページ

自分が猫を飼いたいなと思って調べたときに、「保護猫ってこんなにいるんだな」と衝撃を受けたのがきっかけです。

一度山口県の保健所に収容されていた子をレスキューした時から、特に命の危険のある緊急性の高い子を優先するようになりました。

 

Q.猫スタッフさんたちと過ごす中で感じる「幸せな瞬間」はどんな時ですか?

幸せな瞬間は、命の期限を付けられた子や捨てられた子たちが、のんびり安心して寝ている姿を見ているときです。

Q.では反対に、「大変だ」と感じるのは?

大変なことは、離乳前の子を複数匹お迎えして、みんなにミルク飲ませている時期です。器から食べるようになるまでの一定期間は、正直大変だなと感じますね。

あとは、命と向き合う以上365日休みがなかったり、お届けが続く時期は帰宅時間がどうしても遅くなったり(毎晩帰宅23時とか)と、体力的にきついと感じる時があります。

 

■店長さんの猫愛の深さは有名で、全身全霊で保護猫活動と向き合っている熱意が伝わります。当サイトに届いた応援メッセージにも、店長さんのがんばりに胸を打たれた方の声がたくさん!

店長の猫愛にはいつも驚かされます。
店長が無理して倒れたら、かわいい猫ちゃん達が困ってしまうので、ご自身のことも少しは気にかけてくださいね。

普通の猫カフェの何倍も何十倍もご苦労があるなか、店長さんの強い猫愛で頑張ってくださっている素晴らしい猫カフェだと思います。

各地の保健所から猫を引き出してくれている店長さん。熱い想いと行動力に感服しております。

 

そんな猫カフェみーちゃ・みーちょの保護活動について、さらに深堀りしながらお話を伺いました。

◎命の期限がついた猫のレスキュー活動

Q.かわいくて愛らしい猫スタッフさんたちですが、どういった経緯でカフェスタッフのお仲間入りをされるんですか?

 

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最近多いのは、松山市保健所からのレスキューです。

次いで個人から保護したとのご相談や獣医師が保護猫支援で立ち上げたエイベットさんからの紹介、馴染みのボランティアさんからアピールですね。

Q.多くの保護猫さんをレスキューされていますが、特に印象に残っている出来事がありましたら、可能な範囲でお聞かせください。

松山市まで往復10時間かけて運転して、戻ってから譲渡できるまで育て上げるのに必死です。

毎回毎回、必死に育て、譲渡し、余裕できたらまたお迎えして、お育てして、譲渡して……。

この繰り返しの中で、その都度愛情持って猫たちと向き合っています。「特に印象に残っていること」というよりも、毎日がすべて印象的だと感じています。

Q.ミルクボランティアさんや猫ボラさんが時折ブログ内に登場されますが、現在カフェの「人」スタッフさんとボランティアさんは何名程いらっしゃるのでしょうか?

カフェの「人」スタッフは3人、ミルクボランティアをお願いできる方は2人です。いつも支えてくださるボランティアさんには感謝しかありません。

今後としては、松山市まで何度も行かなくていいように、松山市の保健所から猫たちを直接引き出して、哺乳期間のお世話をお願いできるボランティアさんがとにかく増えてほしいです。

 

■限られたマンパワーの中で必死に「命」と向き合われていることが伝わります。

多くのボランティアさん手を借りられると、より多くの猫たちを救える――。ギリギリまで頑張られている店長さんやスタッフの皆さんに感服するとともに、保護猫活動の輪をもっともっと広げていきたいですね!

◎猫スタッフと人スタッフとの絆

Q.公式ホームページを拝見すると、猫スタッフさんのお名前が特徴的で非常に魅力的ですね! お名前はどのように決定しているのですか? また、譲渡先が決まった場合、お名前はそのまま引き継がれるのでしょうか?

もともと保護主さんが名前を付けられていた場合は、そのまま引き継ぐことが多いです。特になかった場合は、毛色や性格・雰囲気などで決めています。

譲渡先では、その名前で当店で遊ばれていた方は引き継がれる方が多いですね。

全体でみると、ご自身であらためて名前を付けられる方が多いと思います。その方が、名前を考えるという思いも込められるので、良い事だなと思っています。

公式ホームページ「猫スタッフ」一覧はこちら

 

Q.随時、保護猫さんの里親となる方を募集されていますが、譲渡先が決定した時の率直なご感想や想い、印象に残っていることを教えてください。

当店では、子猫や兄弟は2匹一緒にお迎えいただけることをお願いしています。よって、里親としてお迎えいただける方には大変ありがたいと思っています。

先ほどもお伝えしましたが、毎回必死にお育てをして、里親様に託す、そしてまた必死のお育てして託す――。

この繰り返しなので、たまに切なく感じるときもあります。インスタグラムやツイッターなどのSNSで、卒業猫ちゃんたちの成長ぶりが確認できる方だと、安心できますし嬉しいですね。

 

Q.各種SNSの猫スタッフさんの写真が本当に魅力的ですね! 猫ちゃんの愛らしい表情をばっちり撮影されていますが、撮影で意識されていることやコツがありましたら、ぜひ教えてください。

ありがとうございます。自分で可愛いと思ったものを撮っているので、そうおっしゃっていただけると嬉しいです。

猫と一緒にいたら楽しいだろうなと思っていただけるといいなぁと思っています。

 

■目まぐるしい毎日でも、卒業猫ちゃんたちのその後の成長まで気に掛ける店長さんの優しさがステキですね! 猫カフェ内や保護猫ちゃんたちの成長について、公式SNSにて精力的にご発信されていますので、ぜひチェックしてみてください♪

◎猫カフェみーちゃ・みーちょの皆さんからメッセージ

Q.最後に、保護猫活動家の方や読者の皆様へ向けて、メッセージをお願いいたします。

 

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「世の中から不幸な猫を無くしたい」との純粋な思いで、皆さん保護猫活動をされていらっしゃるかと思います。

実際に保護されるのはもちろんですが、ご自身では猫は保護できない場合でも、

・同じ猫カフェに行くなら純血種ばかりの猫カフェではなく保護猫カフェへ行く
・各団体さんや保護猫カフェなど、応援したい先へ食料・資金などを提供して応援する

なども保護猫活動の一環となります。

実際に保護できる方も増えてほしいですし、それを応援していただける方も同時に増えてほしいなと思います。

Q.ちなみに『第2回推し猫グランプリ』にはご参加いただけますか?

第1回では応援いただきましてありがとうございました!

当店のモットーは、「困っている猫は助ける(できる範囲で)」です。引き続き、できる範囲で困っている猫を助けていきますので、どうぞ応援お願いいたします!

 

◎まとめ

取材全体を通して、猫ちゃんへの深い愛情と熱意が感じられました。

今もなお、保健所で命の危機に瀕している動物たちがたくさんいます。そんな猫ちゃんたちの命を救い、深い愛情を持って向き合っている猫カフェみーちゃ・みーちょさん。

今、自分にできることを考えながら、できる限りの支援と行動をしていきたいですね。

取材・文/南マイコ

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