『推し猫グランプリ2020』で見事に7位に入賞された「ぽてとチャンネル」さん。
初めて保護した「ぽてと」ちゃんの成長を丁寧に記録したYouTubeチャンネルが人気となり、現在は後輩猫の「こぱん」と「もこ」の成長を配信しています。
虹の橋を渡ったぽてとちゃんへの想いや、YouTubeを通じて伝えたい「猫と暮らすということ」について、飼い主であるTAKIさんにお話しをお伺いしました!
◎ぽてとチャンネル×3匹の愛猫さん プロフィール
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・YouTubeメインチャンネル:ぽてとチャンネル(登録者数12.3万人:2020年8月時点)
・YouTubeサブチャンネル:ぽてとチャンネル2nd(登録者数8,300人:2020年8月時点)
・Twitterアカウント
・Instagramアカウント
・Facebookアカウント
・ぽてとちゃん:2018年5月16日に保護、20年3月1日に虹の橋へ
・こぱんくん:2019年7月26日生、甘えん坊なわんぱく小僧
・もこちゃん:2020年5月17日に保護、ぽてとの妹
・理論に基づいた「先住猫と新入り猫の対面プロセス」を配信中
◎ファンと喜びを共有した推し猫グランプリ入賞
Q.『推し猫グランプリ2020』7位入賞おめでとうございます! 受賞を知った時のお気持ちや周囲の方の反応はいかがでしたか?
正直に言いますと、入賞したというご報告を頂くまで「推し猫グランプリ」が開催されていることを知りませんでした!(すみません笑)
特に告知をしていないのにも関わらず自発的に投票して下さったファンの方がいたと知ってとても嬉しく思います。
ありがとうございます!
■推し猫グランプリの結果をお知らせしたページには「ぽてとチャンネル愛」「(虹の橋を渡った)ぽてと愛」が溢れるコメントが多数寄せられました!
可愛いチビぽてちゃんから、品のある美猫さんに成長しましたね。天使になったぽてちゃん:*:・☆ ずっと忘れません。
みんなの心の中で永遠に輝き続けてます。
ぽてちゃん大好きでした。今でも心の中にいます。命の大切さ健康への感謝を教えてくれてありがとう。こぱんくんの幸せを祈ってます。
ポテトちゃんあなたは私の永遠の癒しです。ありがとう!
Q.ぽてとチャンネル様の運営YouTubeチャンネルは登録者12万人以上! 本当にたくさんのファンの方に囲まれたチャンネルですね! ファンの皆さんとの繋がりについて、大切にされていることなどがあれば教えてください。
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ぽてさんの成長記録が目的で始めたチャンネルだったので、小さい頃から一緒に親目線のような感覚で見守ってきてくださった方も多いと思います。ありがとうございます!
ですので、可愛いシーンを見せるのも大切ですが、できるだけ猫たちの状況が分かり易いように動画で記録していました。
- 体重が増えました
- いたずらが増えました
- 歯が抜けました
- 手術しました
などなど、成長するにつれて色々な出来事が起こりますが、それをありのまま丁寧に伝えてきたつもりです。
そのおかげでぽてさんのことをまるで”うちの子”のように可愛がってくれる人たちが増えていったのかなと思います。
◎虹の橋を渡ったぽてとちゃんへの感謝と、想い
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Q.ぽてとチャンネル様の現在のご活躍をお伺いするうえで、ぽてとちゃんとの思い出は切っても切り離せないと思います。 ぽてとちゃんの魅力や推しポイントをお聞かせいただけますでしょうか?
ぽてさんは可愛いのはもちろん頭がとても良かったです!
教えるとすぐに覚えてしまう子でした。いたずら対策しても突破されて大変でもありましたが、お座り、お手、ハイタッチ、呼び鈴まで鳴らしてコミュニケーションを取れたのは楽しかったです。
あと面白い姿でだらける「ダラケリスト」でもあります(笑)
気高さもありながらユーモアもあって、模様も特徴的な美しい三毛猫です。
Q.ぽてとちゃんは、本当に多くのことを伝えてくれたと思います。ぽてちゃんとの暮らしを通じて広く発信したいことや、現在のご活動につながっていることはありますか?
ぽてさんが病気になって初めて猫の献血バンクが無い事を知りました。人間の医療技術やインフラと比べるとまだまだできないことが多いと知って悔しかったです。
それと、猫と一緒に暮らす者として猫をもっと理解しておくべきだと強く思いました。
病気や行動についてわからない事は積極的に調べたり、本を買って読んだりもしています。そうして学んだ事を動画で伝えるのも大切だと思います。
Q.今だからこそ見てほしい、TAKI様イチオシのおすすめ動画はありますか? また、おすすめしたいポイントをお聞かせください。
やっぱりぽてとの成長記録ですね!
生後1ヶ月から1歳になるまでの成長過程と思い出がギュッと詰まってます。何度見ても可愛いです。
ぽてとちゃんとTAKIさんの絆
ぽてとちゃんとの出会いを丁寧に丁寧に発信してくださったTAKIさん。すべてのお話から、ぽてとちゃんへの深い愛情と感謝の気持ちが伝わってきました。
TAKIさんの愛情が、ぽてちゃんのコロコロ変化する表情やだらけた猫らしさ、自然体の魅力としてファンの心に届く―。ぽてとチャンネルが広く愛される理由は、『絆』なのかもしれません。
そんな愛情深いTAKIさんに、後輩猫であるこぱん君、もこちゃんのお話もお伺いしました!
◎ぽてちゃんの命と、後輩猫こぱん&もこの対面プロセスから見る「猫を飼う」ということ
Q.こぱんくんの無邪気な表情と仕草に癒されています! TAKI様から見た、こぱんくんの性格や魅力を教えてください。
こぱん君は甘えん坊で憎めないわんぱく小僧という感じですね!笑
さっぱりとした性格で聞き分けが良い子です。いちばんの魅力はおしゃべりが得意なところです。
色々な鳴き声を使い分けてアピールしてきます。こちらの問いかけにもちゃんと答えてくれるところが可愛いです。
Q.ぽてちゃんの妹もこちゃんについて、実際に保護された時の体験談や率直なご感想をお聞かせください。
もこたんは、ぽてさんを保護した時とほとんど同じ経緯でうちに来ました。
うちの庭に引っ越してきた野良猫親子が、その後の引越し先の家で捕まってしまい、保健所に行く前にうちで保護するというパターンです。
しかもぽてさんを保護した日にちと1日違いだったこともあり不思議な縁を感じました。
こぱん君がいたので野良猫を迎え入れるかかなり悩みましたが、シャンプーで汚れを落としてご飯を食べた後、腕の中で寝てしまったもこたんを見て、保護して良かったなと思いました。
■まるでぽてとちゃんが戻ってきたような、生まれ変わったような、何かに導かれたような、そんな不思議なエピソードですね。まだ子猫だったときのぽてちゃんともこちゃん、本当にそっくり!
Q.先住こぱんくんと後輩もこちゃんについて、2匹の対面を「ジャクソン・ギャラクシー」の7STEPに準じて実施されていますが、実際に取り組まれているご感想はいかがでしょうか?
多頭飼いは人間が思う以上に猫にとってストレスになると知って、プロが勧める正しい方法で対面させてあげたいと思っていました。
その時ちょうど読んでいた本が、猫の行動専門家であるジャクソンさんの著書「ジャクソン・ギャラクシーの猫を幸せにする飼い方」でした。
実践してみた感想は、準備することが多いので大変でしたが、猫の行動専門家らしいきめ細やかな気配りで、猫の気持ちに寄り添った対面のプログラムになっていてさすがだなと思いました。
Q.実際に試してみて、2匹の反応はいかがでしたか?
猫たちも順調に距離を縮めてくれて反応も良かったです。現在の2匹は一緒の部屋で過ごせるようになって、追いかけっこをしたり戯れあったりして、猫同士のコミュニケーションの勉強をしている感じです。
一緒にご飯を食べたり同じ部屋でお昼寝したり、仲も深まってきました。たまに遊びがエスカレートしてケンカしていることもありますけどね。笑
兄妹らしくなってきて良い雰囲気だと思います。
Q.上記の動画シリーズは、猫ちゃんの癒し動画の枠を超えた、非常に有益な動画だと感じております。今後も猫たちとの生活に関して、知識や実体験を発信してくださるのでしょうか?
猫の動画に求められているのは可愛いさや癒しであることが多いと感じています。
ただし、これから猫を飼いたい、猫についてもっと知りたいと言う人も多いと思います。僕自身猫を飼い始めた当初は知らない事だらけで、たくさん悩むことがありました。今でも分からない事だらけです。
そういった人たちに向けた動画がもっとあっても良いなと感じています。猫と暮らし始めて2年くらいで経験値もまだまだ少ないですが、かつての自分のような悩んでいる人を助けられるように知識や経験を活かした動画も作っていけたらと思います。
Q.今後、「猫を飼ってみたい」と考えている方へ向けて、猫との暮らしの魅力や大変さ、伝えたいメッセージなどがありましたらお聞かせください。
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猫に可愛いさと癒しを求めて飼い始める方が多いと思いますが、冗談ではありません、彼らは真性の肉食獣です!鋭い爪と牙であなたに襲いかかります!特に子猫は手がつけれません、覚悟しておいてください!!! と言うのは半分冗談で半分本当です(笑)
猫は間違いなく可愛いし癒されますが命を預かる責任もあります。病気になったり、いたずらで困ったり、旅行に行きにくかったり、心配事が増えるしお金もかかります。
いつか必ずきてしまう別れはとっても辛いです。毎日猫に対する愛情が試されます、もはや修行です。
それでも…!と言う方だけ猫をお迎えしてください。きっと素敵な毎日になると思います。 猫を飼う前も飼っている最中でも、猫についてたくさん勉強する事をお勧めします。
あとペットショップで買う事を否定する訳ではありませんが、保護猫をお迎えする選択肢もある事を覚えておいて欲しいです。あなたの愛で救える命があります。
ただ可愛いだけじゃない、でも、やっぱり可愛い
ぽてちゃんの後輩猫、こぱん君ともこちゃん。3匹の猫にはそれぞれ個性があって、性格も相性も異なります。
ただ単に「可愛い」という感情だけで猫を飼うのではなく、しっかり命と向き合い、猫にとっての幸せを一番に考えるTAKIさん。
こぱん君ともこちゃんの可愛い成長動画の裏には、悲しみを経験したTAKIさんの強い想いがありました。
◎チャンネル登録者12万人! ファンとつながるYouTube・SNS発信の秘訣
Q.YouTubeはもちろん、各種SNSも本当に素敵な写真ばかりで心が掴まれます! 猫ちゃんたちの生き生きとした表情を撮影するコツや、投稿時に意識しているポイントがありましたら、ぜひ教えてください。
撮影する際、高さを猫目線まで落として撮る事です。
Twitterではふざけてあえてブレている写真を投稿したりしてます。ブレても可愛いのが猫と言う生き物です笑
🤣🤣🤣 pic.twitter.com/fX15PKv1BT
— ぽてとチャンネル (@calico_poteto) August 14, 2020
あまり身構えず自然な様子を撮ってます。
Q.ぽてとチャンネル様の動画が編集が非常に丁寧ですね! とても見やすく、ついつい惹き込まれてしまいます。 ぜひ撮影ツールや、意識されているポイントを教えてください!
ありがとうございます。 撮影で使っているカメラは主にSONY RX100 VIIとiPhoneです。コンパクトで片手でも撮れるので重宝してます。
ローアングルで撮ることが多いので軽くて片手で操作できる小回りが利くカメラが使い易いと思います。とっさの時はiPhoneが優秀。そのままSNSでシェアできます。
編集はPremiere Proを使っています。昔からPhotoshopなどのAdobe製品の操作に慣れていると言うのが理由です、使いやすければなんでも良いと思います。
SNSはYouTube・Twitter・instagram・Facebookを使ってます。 動画・日常の様子・選りすぐりの写真・全SNSのまとめとして、用途を使い分けてます。
Q.2ndチャンネルを開設されていますが、メインチャンネルとの違いやおすすめポイントは何ですか?
https://youtu.be/_J0uved0dCA
▲サブチャンネルとして運営中の「ぽてとチャンネル2nd」
2ndチャンネルはメインチャンネルで載せなかった動画や、無編集の短編動画を投稿してます。再生数とか登録者数とかは全無視して好きなように投稿しています。笑
ぽてさんの秘蔵映像は必見です。
◎ぽてとチャンネル TAKIさんからのメッセージ
Q.当協会は保護猫への認知を広めていくことを理念のひとつとして掲げております。 3匹の保護猫ちゃんとの暮らしを通じて伝えたいメッセージをお願いします。
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これから猫を飼いたいと言う方は、安易にペットショップに行く前に保護猫をお迎えすると言うことも視野に入れてみて欲しいですね。
愛情を注いで接するうちに見た目や品種に関係なくどの子も可愛く思えるはずです。うちの子も全員保護猫ですがめちゃくちゃ可愛いです。
保護された状況も様々なので、その子ならではの奇跡のストーリーを語れるのも魅力ではないでしょうか。
「買ってきた命か、救った命か」
同じ命ですが、後者の方が人間的に温か味があってかっこいいと思います!(買うことを悪く言うつもりはありません、自分はどう在りたいか?と問いたいだけです)
Q.第2回『推し猫グランプリ』に向けて、ぜひ意気込みをお願いいたします!
特に意気込みはないのですが、引き続きマイペースに猫についての発信を継続していきたいと思います。
Q.最後に、ぽてとチャンネル様のファンの皆さんや猫好きな読者の方へ向けて、メッセージをお願いいたします。
▲ぽてとチャンネル公式ツイッターより引用
ぽてとチャンネルを推し猫として投票して頂きありがとうございました。たくさんの方に可愛がって頂いていると言うことを実感出来て嬉しく思います。
この記事を見て初めて知る方もいると思いますので、是非YouTubeやSNSも覗いてみてください。
これからも猫好きの為の”可愛くてちょこっと為になる”発信を続けていきたいと思います。今度とも応援よろしくお願いします。
まとめ
ぽてとチャンネル運営者のTAKIさんから貴重なお話をたくさん伺いました。インタビューを通じ、3匹の猫ちゃんの命と真剣に向き合う強い想い・深い愛情が伝わってきました。
猫たちの成長を丁寧に丁寧に伝えてくださるTAKIさん。ぽてちゃんがくれた「絆」を胸に、これからも視聴者に多くのコトを教えてくれるでしょう。
命の尊さを噛み締めながら、猫の魅力を伝え続けてくれる「ぽてとチャンネル」から、今後も目が離せませんね!
取材・文/南マイコ